第9波と騒がれ始めておりますが、当院では引き続き感染対策を行っていき、安心した医療提供を心掛けていければと思います。
【お知らせ】
体外衝撃波治療器を導入しました。
衝撃波治療とは、医療分野においては1980年代後半に尿路結石に対して用いられたのがきっかけでした。その後、医療技術は発達し、2008年頃から医療保険適応として整形外科分野においても利用されることが増えてきました。最近では、プロスポーツ選手も治療の一つとして取り入れていることも話題になっております。
衝撃波とは、波源が音速を超えて動く時に発生する圧力波です。
物理的特性として、各組織表面の境界にて高頻度で衝撃波が繰り返し照射されることで、
気泡が発生し膨張と収縮を繰り返して、その限界を超えると気泡が壊れ圧力波が発生します。
衝撃波には、収束型体外衝撃波(FSWT)と拡散型圧力波療法(RPW)の2つがあり、今回当院では拡散型圧力波療法を導入しております。(拡散型圧力波治療器「マスターパルス100」)
治療効果としては
「短期的徐痛効果」
・痛みを誘発している自由神経終末を減少させる。
・痛みに関わる伝達物質を減少させ、痛みの伝導を抑制させる。
「長期的徐痛効果および組織修復」
・血流の改善を行う。
・血管新生、コラーゲン産生に対して効果があり、腱組織を再生させる。
適応疾患
・アキレス腱痛症
・足底腱膜炎
・テニス肘、ゴルフ肘
・石灰性腱炎
・膝蓋腱炎
・シンスプリント
・小児骨端症
・ばね指
・疲労骨折
・早期の離断性骨軟骨炎
・慢性腰痛
・関節拘縮
禁忌(使用できないケース)
・血液凝固障害
・抗凝固剤を服用している方
・血栓症
・腫瘍性疾患、がん
・肺などの空洞部分
・不整脈(心房細動)
・妊婦、胎児
・小児の骨端融合部
・脊椎や頭部
・6ヶ月以上の長期間コルチゾン治療を受けている方
最後のコルチゾン注射から6週間以上経過していない方
治療を行う上で起こりうる有害事象
・腫れ
・発赤
・内出血
・湿疹
・皮膚障害
・感覚異常、神経障害
・治療中や治療後の痛み
※これらの症状は数日で治まります。
ご興味がありましたら、当院医師または担当理学療法士に相談して下さい。
リハビリテーション科一同